2020年11月25日 脱水と言えば「夏」が想像されますが、実は「冬」でも脱水は発生します。特に高齢者は、体の水分量が少なく、のどの渇きを感じにくく水分摂取量が少なくなる傾向にあります。また冬場は、空気の乾燥も重なり気付かぬうちに脱水症状に陥る危険性があります。

脱水対策について

〇 こまめな水分補給

のどの渇きを感じる前に、こまめな水分補給を心がけましょう。カフェイン・アルコール類は利尿作用がある為、水分補給には適していません。

〇 暖房器具の調整

寒いからといって、「設定温度を高くする」「換気をせずにつけっぱなしにする」事は危険です。

〇 加湿を行う

加湿器はもちろん、洗濯物を部屋干しする事でも有効となります。

脱水症の判断は?

以下の項目中、2つ以上当てはまる場合は脱水症を疑います。

口の中が乾燥している 舌の赤みが強い
舌の表面に亀裂がある 舌が白いものに覆われている
皮膚に張りがない 手足が冷たくなっている
微熱が続いている 体重が減っている
手の甲をつまむと皮膚が戻らない 血圧が低く脈拍が早い

脱水症における応急処置

軽度な症状であれば、十分な水分と電解質を補う事が必要となります。経口補水液は双方を同時に補う事が出来る為に有効です。重度の場合は、意識障害や痙攣が起こる場合があり、水分補給では間に合わない事があります。速やかに主治医に判断を仰ぎましょう。

高齢者は自身の体調の変化に気付きにくく、脱水症状に陥る可能性があります。周囲から飲水を促すなどのサポートが必要となります。夏場だけでなく冬場の脱水(かくれ脱水)にご注意を!